ミマモロールがめちゃくちゃ面白かった話(腐女子のクソ感想)
はじめに言っておくと私は諸事情によりこのブログをパソコンのメモ帳で書いてスマホの簡易フォーマットから投稿という手段で書いているため、作者さんのサイトやツツイッターへのリンクや画像が貼れないor大変貼りにくい環境となっている。
このブログでミマモロールに興味を持った方はぜひ検索して作者様のブログなりRPGアツマールやふりーむなりにアクセスしてみてほしい。
というか長々書いてるけど結論は面白いからみんなもやって!なのでこのページタイトル見てブログ開いたなら今すぐ検索して!はやく!
あとこのブログを書いてる人間は男女カプ百合BL、男性向け女性向け何でも食うものの傾向としては腐女子の傾向が一番強いのでご留意ください。腐女子としては左右組み合わせ固定厨です。
決定的なネタバレではありませんがネタバレはあります。
私が初めてミマモロールを知ったのは、名前だけなら前編の配信が始まって比較的すぐだったように記憶している。
私の周囲にはフリーゲームや同人ゲー、または企業の出資が入っていても実質個人や少人数作成のインディーズゲーな商業ゲームなどが好きな友人が複数いるため、なにかの拍子に話に上がったのだろう。
その時はまだ、おそらくエンディングが実装されていなかったこともありRPGではストーリーとキャラクターを重視する私に彼らがミマモロールを勧めてくることはなかった。
私も「おねショタ?ママショタ?ショタママ?」というブログの一文だけで「男性向けショタものかあ」と回避した記憶がある。このへんはもしかしたら記憶が前後しているかもしれない。
念の為言っておくが別に男性向けショタものが嫌いなわけではない。むしろ美味しくいただく。
男性向けなら男の娘のほうが好きなだけだ(ここ覚えておいてください)。
次にミマモロールの名前を目にしたのはそれから一年以上経った2020年夏、別のゲームが縁で相互フォローさせていただいていたフォロワーさんがある日突然「狂った」ときだった。
彼はこれまでは格ゲーのやりこみやエロゲー、女の子いっぱいなタイプのソシャゲ(もしかしたらここには異論があるかもしれない)の話をメインにしていて、ロリショタキャラ好きなんかな……と思うことはあれどショタ×ショタとかの話はしていなかったように記憶しているのだが、ミマモロールではショタ×ショタにダイブしていた。
BLのケのない人がショタや男の娘に狂わされているのほど見ていて楽しいもんはねえな。
そのフォロワーさんは布教にも精力的で頻繁にスクショを貼ったりおすすめツイートをしたりしていたため、前に聞いた名前のゲームだなあショタものだっけ、ああでも絵柄好きだなあくらいのつもりでそのツイートを見ていた。
が、ある日、フォロワーさんが「この成人男子2人刺さる人にはものすごい刺さりそうだけど重要人物過ぎて語れることが少ない」という旨の文面とともにゲームのスクリーンショットを投稿した。
そのツイートを見て私は「ミマモロール登場人物全部ショタなんじゃないんだ!?」と自分が根本的に誤解していたことを知る。
おまけにスクリーンショットの内容は男キャラ二人がざっくりいうと「俺と一緒に生きてくれ」「お前昔からオーバーなんだよ」と会話を交わしているというもの。
プロポーズじゃん!?昔からそういうこと言ってんの!?つまりニコイチBLなの!?
プレイ開始しました。
ニコイチBLが嫌いな腐女子おる??????(主語デカ)
ゲーム内容は上記で言ったとおり検索して調べてみてほしいのだが、一言で言うなら「ママ」になってショタが友達をつくるのを見守るRPGだ。
私はこのゲームのジャンルを勘違いしていたのだが、ママになってショタとイチャイチャするRPGかと思っていた。
蓋を開ければ「ママ」は存在するものの彼らにとってのママは導き手の一人でしかなく、彼らは自分自身を探し、自分にとってかけがえのない友となる存在に出会い、プレイヤーであるママの意志とは関係ない自分たちの願いを見つけていく。
そんな彼らがその願いを悩み、苦しみ、傷ついてでも「友達になってほしいのだ!」とか「あなたにそんなことしてほしくない!」とか気持ちを伝える瞬間を見守るRPG、それがミマモロールだった。
はじめのお目当てであった成人男子2名がしっかりと登場する頃には主人公たち三人が大好きになっていて、三人につらい思いさせたりしないでええええとうめきながらプレイしていた。
ちなみにプレイ開始からこの間リアルタイムで24時間も経っていない。ゲームプレイ時間で言うなら6時間ほどでこの有様だ。
お目当ての成人男子はそれはそれで私の好みの要素の塊でぶっ刺さってきたのだが。
そしてショタRPGと聞いてみんな見た目はしっかり男の子なのかな……と思っていたが初っ端に出てくるめちゃカワな主人公の一人であるエイダは性能解説の時点で「セイレーンの男の娘」と紹介される。
男の娘いるんじゃん!!!!!!伏線回収か!!!!
ちなみにエイダはまだ序の口でそのうち黒ロリ白ロリ兄弟とか双子のメイドさんとかなんかそもそも性別が初見じゃ判断つかないキャラがもりもり出てくる。
性癖のテーマパークか???
私のフォロワーには主人公たちの保護者的存在でありながらも本人もまだ少年期の不安定さを色濃く残す吸血鬼少年エウ・エウと、いつの間にか主人公たちの拠点でバトルチャレンジを開催しているブンちゃんのどちらかがぶっ刺さりそうなのだが、ふたりとも何をどう解説してもネタバレなのでどう布教すればいいのか全くわからないままでいる。
ここで全然関係ない話を始める。
その言葉の良し悪し好き嫌いはともかくとして、最近の女性向けではクソでか感情とかそういう言葉が流行るくらいイケメンカタログゲーブームからキャラクター同士の関係性萌えが重視されているように思う。
しっかりした世界観と尖ったキャラクター、キャラクター同士の関係性が「重い」こと。そしてできれば希望と絶望が混じり合うような、精神的にダメージを与えてくるような物語であること。
ミマモロール、そのへん100点満点じゃない……?
スマホからできるしソシャゲくらいの気軽さでみんなプレイ始めてみません?
ゲーム内容の話に戻る。
主人公たちが本当にいい子でシナリオ的なストレスが少ないことに加えて、システムや難易度面も大変遊びやすくチューンされている。
育成方法が
・レベルを金で買う(とある方法でいつでもレベルダウンできるが基本的には一度レベルを上げたら不可逆)(精神的な意味で)
・友だちが増えるともらえるボーナスポイントをステータスにプラスする(いつでも振り直し可能)
・パーツやスキルによるカスタマイズ(いつでもつけ外し可能)
となっており、あえてレベルを上げないしばりプレイもできるしレベルを上げて殴り倒すことも可能。
一部の高難易度エネミーはレベルを上げてもパーツやスキルによる対策がないと壊滅させられるが、逆に言えば対策すれば難敵にもきちんと勝てるようになっている。
RPG苦手で……という人はとりあえずレベルを買って殴ることから初めてその後属性などを考えればいいだろう。
ミマモロールはエンディングのあとも後日談を追加していくような形で現在(2020.08.18)も更新が続いている。
私が刺された成人男子絡みのエピソードはクリア前にお披露目がありクリア直前にやっと何者なのかがわかり、追加エピソードでついに本人たちと対峙するような形で登場するのでクリアで満足せずに追加クエストもプレイしてほしい。
エンディングがすごく満足度高いのでそこで満足してしまう気持ちもわかるけど、みんな俺はお前だけの剣だとか言い始めるニコイチ男子好きでしょ!?!?
クソ感想の名の通り特に落ちもなく終わるよ。
メギドキャラスト感想覚書(順次更新)
読むだけ読んでどこにも感想を出していなかったので、読み直しを兼ねて持っているメギドのキャラストの感想を上げていく。
プレゼンではなく完全な感想で、ネタバレもある。
ここから今回更新分。
8.バルバトス
持ってる全メギドのキャラスト感想を書こう!と思ったときにいつメンキャラストで死ぬな……と思っていたんですがついにバルバルが来てしまった。
イツメンと不死者と最近実装のメギドは基本的に一回読んでてこれを書くときに読み直してます。
ところで全然関係ないんですが、他の悪魔は検索かけるとだいたいウィキペディアを除いたトップか2~3番めにメギドが出てきたり画像候補がメギドだったりするんですがバルバルはいまだにガンダムバルバトスで検索結果が埋まるのですごいですね、ガンダム。
出だしから大地の恵み=フォトンスポットを探す白い犬の話とか出てきて全然覚えてなかったため「まさかこれイヌーンじゃねえだろうな」と疑う羽目になり無駄な体力を使う。メギドのライターならありえるのが怖い。でもあいつ平気でヴィータの前でしゃべるからな……。
この話何がうまいかって長命者であるバルバルがヴィータと同じ時間の流れを生きておらず時間の経過があやふやになってるところを逆手に取って、イニエの成長を途中まで違和感で済ませてしまうところですよね。
途中で老人に「若い頃からバルバトスの歌を聞いている」と言わせることで、ギリギリまで時間の経過をごまかしてる。
とはいえ最初からイニエは「育ってしまう」と自分の状況を正しく伝達、把握していて、あくまでもバルバルの「ヴィータと長命者の時間間隔の違い」だけが読者を騙している。(イニエの言葉ですぐ察した人もいるだろうけど)
人ではなく捧げるべき対象そのものが生贄を選び、選ばれ生まれてきた者はそもそも体質が他の人間と違うから逃げられない。この不回避感まさにメギドらしさよな……。
私は世界と誰か一人を天秤にかけるような話が大好きなのですが、生まれついた時点でその天秤にすら乗せられない存在のことはあまり考えたことがなかった。
イニエ側からバルバルへの感情は本質的な部分が幼女であっても確かに恋であって、バルバルはその恋を吟遊詩人としてできる限り受け止め、イニエの残した誌という実りを得た。
恋の実りの物語だと思う。
8R.バルバトスR
バルバルキャラストで老いた姿を見られたくなくて閉じこもったイニエのためにイニエが死を迎えるまで物語を紡いたバルバルが自分の老いと死を前にして失踪する。
ほんとメギドくん、そういう事する?????????
長命者が死ぬっていう概念でプレイヤーを殴りつけながらさらに上位存在と思しき者の存在をほのめかされてこわ……ってなる。
この話生死感といい上位存在の件といい、今後のメインストーリー次第で感じるものがかなり変わりそうでうかつなこと言えない。
直接バルバルには関係ないんですけど、このキャラストモンモンの普通の男の子らしさが全面に出てて好き。
子供の頃の話のやんちゃ感とか、女の子よりバラムら男性陣とつるんでる方が楽しいところとか、それを突っ込まれての回答が「気が合うだけ」のところとか。
気が狂う(この感想は8章2節から一週間も立たないうちに読み直しをしながら書いています)
9.パイモン
バルバルのあとにパイモン並べるの何なんだよ、ゴエティア準拠!はい!
ダムロックイベのときに読み返したからそこまで痛くないだろハハハ!みたいなテンションで読みはじめたのに、後になってダムロックの私服絵も変わってたことを忘れていて出てきた瞬間呻いた。
小洒落たリスの餌!!!!!!!
ダムロック、不死者の殺す気の攻撃を何も事情わかってない頃に避けて「避けなきゃ死んでた」とのたまうあたり、肉体的な基本スペックはモンモンより上な気がしますね。
この召喚者に歯向かった場合の強烈な不快感みたいなの、まだ本編では触れられてないような気がするけどいつかモンモンに歯向かおうとしてグテグテになってしまうメギドとか出てくるんだろうか。
女の扱いは下手だけど対人能力低くはないよなダムロック……。
この話のいいところは今のパイモンに回想させるとかじゃなくあくまで過去にあった話をなぞっているだけなので、現在時間軸にてモンモンとバラムの関係に自分とダムを重ねて微笑んでいるパイモンの気持ちはキャラスト内では語られないことですね。
ていうかそもそも「モンモンとバラムを見て微笑むパイモン」自体が5章のあの瞬間くらいであとはユーザーの幻覚だと思ってたのにダムロックイベさあ!!!!
10.ブエル
重いキャラストもちの男ども連発のあとの可愛いキャラスト持ちロリ!!良いぞ!!
文法が魔法少女モノのそれなんだよな……。
メギドとして戦いつつもヴィータとして生きていくためにソロモン王の存在を隠そうとした結果「お兄ちゃん」呼びになり、その呼び方で「怪しい男に騙されているのでは!?」って思われちゃうの、親御さんの心労を思うと胃が痛くなる。その発露の仕方があれだが。
許さんぞ「おにいちゃん」!
マジで魔法少女というか変身ヒロインモノの文法なんだよな。
他の転生したメギドたちの生育環境を知るとこのキャラスト光り輝いている……・
「お兄ちゃん」の姿はちらりとも出てこないのがいいですね。出てこなくても14歳の可愛い娘が全身入れ墨マンに懐いてたら警戒するよな……って察するからみんな。
11.グシオン
今回はじめて読んだ。
メギドには珍しいちゃんとした学校描写だ!!と思った直後にモンスターボックスとかネタぶっこんでくんのやめろ!!
話数も1話のボリュームもすごい短いんだけど濃厚な友情をぶつけてくる……。
いやホント短いので感想短くなって申し訳ないけどサクッと読めて良き。
11R.グシオンR
8章2節の今になって読むと正しく「追放刑」ですよね、いま刑罰以外の理由で追放されたと思しきメギド増えてるから……。
リジェネ前と合わせるとグシオンのヴィータとしての万能感は努力の上に成り立っていたことがわかるのすき。
ヴィータ年齢が幼い頃に記憶が戻っても、年齢そこそこ行ってから記憶が戻っても追放メギドとしての自意識は屈辱と苦痛しか感じないの、違う目的の副産物とはいえ刑罰としてはよくできている。
そしてそれが暴力や残虐性として発露しない限りは「ちょっと変わり者」「反抗期」くらいに捉えられてしまうことが多く、追放メギドとして迫害を受けても地獄、受けなくてもメギドの自意識は地獄なの、本当によくできている。
アネットパパめっちゃ人間ができているんだけどそれが子供から見るとペコペコして情けないとか八方美人とかに見えてしまうの、現代でもあるあるですね……。
ここから以前掲載分。
1.バエル
読み直しのタイミングが2020年メギドの日ダムロックイベの直後だったので、バエルの目的がただただ善良なヴィータに寄り添って生きていくことなんだという印象の裏付けになった。
善良なヴィータもろくでもないヴィータもいくらでも見てきて、望めばアスモデウスやバラムのもとで追放メギドたちを保護してコミューンを作るような道や、パイモンのようなヴィータとともに隠れ住むことにした不死者や長命者のもとでひとときであれ一般ヴィータに保護されるよりは長い時間を安定して過ごす道もあっただろうに、何も知らないヴィータと直接関わり合うことを諦められないバエルの健気さが印象深い。
お姉ちゃんと一緒に生きられる道を見つけてほしい。メギドは絶望を希望に変えるRPGなので、バエルに与えられる絶望と希望がお姉ちゃんとの離別を呼ばないことを心から願っている。
2.アガレス
条件が揃うと回避不可の災害か????
やべーやつが増えてきた今あまり言われることがなくなりましたが、メギドサービスインから公式がクズ27歳!みたいな広告うつ頃まではアガレスもかなりやべーやつ扱いされてたんですよね。
なるほどこいつはやべー。
アガレスといいフォルネウスといい、本人に殺したヴィータたち個人への敵意が一切なくて、それが正しいことだからやるのだという正しい意味での確信犯なのが、一回目をつけられたらどんなに言葉を重ねても回避不可能で怖い。
アガレスは森に近寄るなって言い伝えになってるだけまだマシだけど、言い伝えを広めた村の人達はさぞや怖かったことだろう。
2R.アガレス(リジェネ)
リジェネ前との!!落差!!!
リジェネ前あんなに災害の具現化みたいな存在だったのにニスロクに振り回されまくってて何だこれは。平和。ニスロク、ある意味最強のメギドなのでは?
ラストのハゲちゃんたちも可愛くていいですね。ハゲちゃんが美味しいご飯にありつけていて私も嬉しい。
3.ヴァサゴ
貴族の高貴さを盾に意に沿わぬ人間関係突っぱねていた貴族の女の子が「貴族らしい政略結婚」を押し付けられて黙っちゃうの、ファンタジー世界の貴族モノが大好物なのでニコニコしてしまった。
いい意味でなろう小説みが強い。気楽に読める。
今読み直すと「追放メギドは一部の例外を除いて鍛えなければヴィータと変わりない肉体強度だが鍛えた場合の一回の訓練での上昇値と、最終的に鍛えることのできる上限値が違う」みたいなあとから出てきた設定があるので、余計なろうの転生ものみがある。
わさこの高貴さやそれを保つための努力は賞賛すべきものだけど、ヴィータの貴族としての責任は果たさないまま家を出てしまったのがちょっとモヤッとした。
4.ガミジン
召喚される前が飲んだくれの負け犬なのかと思っていたので、召喚されてからも「いつソロモンに召喚されるかわからない」をいいわけにして負け犬に甘んじていてびっくりしてしまった。
最初に読んだのが2020年になってからだったので、他のメギドたちの生活と戦いの折り合いの付け方を見ていたので余計に。
仕事のとりかたさえわすれさってるあたり、召喚される前、ちゃんと傭兵ぐらし出来てた?大丈夫?
好きなしコンビが不死者に多いので失念しがちだけど、メギドヴィータに関わらず定命者同士でも理不尽な別れは生まれるんですよね…。
これ実装当初からあるキャラストじゃなければこの話でリジェネしてそう。
5.マルバス
推しです(隠さない贔屓)。
わさこのところでも触れたヴィータとしての肉体限界の話、美のために筋トレというか現代で言う体幹トレーニングとダイエット的なことはしていると思うんですけど、性格を考えると戦闘訓練とかはしていないと思われるんですがチンピラを単身でのすことができる推しの腕力は何なんだ???
最初と最後だけとはいえモンモンも出てきて、今召喚されてモンモンたちと過ごしているマルバスの解像度が上がるだけで過去も召喚経緯も何一つわからない、推しちゃんが可愛いことしかわからないキャラスト。短いのでサクッと読めるよ!!
5R.マルバスR
イベント内でやれ!!!
このキャラストと某イベント改変により、アムちゃんの記憶が操作されている説がかなり濃厚になったしそれまでも嘘は書いていないけど真実も書いていない場合があるといわれていたプロフィールが心底信用できなくなった。
常設時に改変される可能性もあるので断言はできないけど、フラウロスがリジェネしたあとの心境と合わせて考えると「リジェネレイト、こわ!!」ってなる。
イベント内で自分のために頑張ってくれたヴィネに「怒られるなら一緒に怒られる」って言ったり、自分に親切にしてくれる人へのなつき度がすぐマックスになる推しちゃん…。
カソグサの末路が知りたい人は某メギドキャラストへ!(そのうち感想書きます)
最初知らなくてピックアップ時に引いてなくて地獄を見たしストーリーそのものも地獄だった。
6.ウァレフォル
今回はじめて読んだ。
フランクに接するようにしているタイプだなあとは思っていたけどモンモンをサシ飲みに誘うようなタイプだったのか。
あとから出た設定でヴァイガルドも17歳は酒が飲めない設定になったのでモンモンはご飯食べてるだけなんでしょうね。モンモンを連れ出してくれるやさしいおとなのひとりだ。
絵に描いたような「普段は陽気で金払いがいい山賊」だ!!女の子のこと「君」って呼んでるのいいねかわいい。
モンモンイケメン……ウァレフォルさんモンモンより10cm近く大きい上に意識飛びかけてるのをよく背負えたな!?
短いし内容的にも気負わず読める。おすすめ。
7.アモン
来てしまったアモンきゅん……。5.6.7と番号前後でモンモンと二人きりでどっか行ってるのが連続しているんですけど、ライターさんがなんかそういう周期だったんですか??いや順番通りに書いてるわけじゃないだろうけど。
モンモンがチョロくて心配になってしまう……。いやでも5章辺りからのモンモンはここまでチョロくなさそう。
父親がどんなやつかを知った上で読み返すと、許すという選択肢を安易に選択しなかったライターに平伏したい気持ちになる。
7R.アモンR
モラアモセーレ!タイムラインのショタコンが発狂していた覚えがある。
アモンくんの境遇と、自分と同じ環境に置かれた子どもたちを放っておけない優しさと、そんなアモンくんと生きていく同年代少年メギドとの関係性を仲間の大人たちの存在を極力排除して書いているのがうまいなあって。
アモンくんはこのあとリジェネして虐待を受けていた過去ごと親とも決別し、ヴィータの自分は死んでメギドのアモンとして生きるとメインに出てくるときにもリジェネ後の姿でしか出てこなくなるので、この瞬間が事実上アモンくんがヴィータとして生きていた最後のときだったんだなあ。
私にメギド72が刺さったいくつかの理由① メギド72はバカでもできる。
2018/4/26から約2年、メギド72にドハマリし続けている。
私はコンシューマゲームや小説などの「発売時点で完結、またはストーリーがある程度のまとまりを見せている」作品には5年でも10年でもハマる。(ちなみにハマって16年になるゲームの移植がつい先日発売された。恐ろしいバグゲーに変貌していたのでそれもまた恨み節を語りたい)
その代わりにソーシャルゲームやスマホゲーと呼ばれるジャンルのゲームにはハマるのも早いが冷めるのも早い、典型的なにわかである。
アンインストールしていない、という意味ではグラブルやFGOなども年単位で続けているが、その2つはきちんとログインを続けていないと強くなれないゲームだ。一週間ガチ勢のごとく走ったかと思えば3ヶ月休止するような私は万年初心者状態が何年も続いている。更に言うならガチっている一週間以外は毎日ログインし続けるのも苦痛なので連続ログインボーナスのたぐいは最後までもらえることのほうが少ない。
私の飽きっぽさを理解してもらうために名前を出したが上2つのゲームと比べてすごい!とか言いたいわけではないのでそこは誤解しないでほしい。
そんな私が最新シナリオには遅くても翌日には追いつき、シナリオイベントも復刻はたまに忘れるが最新イベントは期間内に必ず終わらせ場合によっては高難易度とレアドロ集めまで完走し、人に言ったらドン引きされそうな金額をつぎ込んでいるゲームがメギド72だ。
メギド72の出会いはよく覚えていない。
当時のログを見返してみると「話題のメギドをプレイします」と発言して引き直し可能の初回ガチャをグルングルン回しているのだが、その前後の会話を見ても誰かから勧められている形跡もなく、いいねのログを見てもプレゼン系ツイートをいいねしているわけでもない。いったいどこで話題だったんだ。
大型アップデートの直後であろうことからアプリストアでアップデートタイトル欄に載っていたとかかもしれない。本当に覚えていない。
私より早くメギドをプレイしていたフォロワーも少なからずいるがインストール直後にそのフォロワーたちと会話しているわけでもないので、本当に一人で勝手にはじめて一人で勝手にドハマリしたアプリ、それがメギド72なのだ。
このブログは別にプレゼン資料ではない。ただただ私がなんでメギドが好きなのかを書いていく。
特にメギドの用語解説等もしないのでもし私のブログをもとになにか誰かに進める場合は補足をしてあげてほしい。
①脳筋でもそこそこやれるが頭を使うともっと楽しい戦闘
よくメギドの戦闘を称えるに当たり歯ごたえがあって頭を使うテクニカルなバトルシステムが推されることが多いが、私はレベルを上げて物理で殴ればいいタイプのバカである。
そんな私がここまでメギドを追いかけ続けていられるのは一言で言えば「ストーリーを追いかけるだけなら手持ちを強化すればなんとかなる」、早い話がバカでもできる戦闘だからだ。
もちろん歯ごたえがあって頭を使うテクニカルなバトルシステムも魅力である。ノーマルでも難しすぎるのでイージーを追加してほしいという意見にはどちらかといえば反対派だ。あの難易度を乗り越えてこそのストーリーだと思っている。今以上に難易度が上がったらクリアできる気はしないが。
そんなどちらかといえば高難易度容認派である私だが、メギドの高難易度についていけているのか?と言われると正直ついていけていない。
メギド72は常に公式から戦術が追加され続ける。ある特定の手段を用いた戦術のことをメギドではタクティカルソートと呼ぶ。
増え続けるタクティカルソートにすべてのユーザーがついていけているのか?といえば答えは迷わずノーである。新実装メギドのお披露目の際などは、こっちのタクティカルソートのバランスがいまいちなままなのんまた戦略増やすんかい!!という叫びを目にすることも多い。
私もチェイン、ボム、ブレイクあたりはよく意味がわかっていない。
ではどうするか?
殴っているだけで強いメギドを使えばいい。
特にシナリオイベントにおいては、ある程度育ったメギドをオートで走らせておけば、シナリオのある部分は終わる。高難易度クエストに当たるクエストはイベントによっては存在すらしないのでかなり気楽である。
とあるイベントの際には高難易度クエストの代わりにギミックミッションとでも言おうか、指定された条件をもとに順番に敵を倒せ!といったステージが登場した。
かんたんに説明すると思考パズルによくある「うそつきをさがせ」だ。公式的には人狼ゲームをイメージしていたようだが。
もちろん設問を素直に解きクリアしたユーザーも多かった中、少なくないユーザーがとった手段があった。
強い攻撃力や高い攻撃倍率の列攻撃を持つメギドで全部一気に倒せば順番なんて関係ない。
思考放棄してまとめて倒したらなにかデメリットやペナルティがあるのでは……とビクビクしながら全員まとめて倒したが特に何も咎められること無くクリアとなった。
公式もおそらく私のようなそうしないと倒せないバカが居ることも想定していたのだろう。
前述のタクティカルソートも考えないと使いこなせないようなものばかり増えるのかといえばそうでもない。他のタクティカルソートの邪魔をせず単体で強いメギドも多く、また特定条件で増える音符を集めれば強い!一定の行動やターン経過で貯まる点穴を貯めれば強い!といった比較的バカにもわかりやすいタクティカルソートもある。音楽隊楽しい。
そもそも敵味方の真ん中に出現するフォトンを奪い合う戦闘が目で見てわかりやすい。敵の覚醒ゲージの状況も表示されているし、戦闘が始まれば敵のステータスもすべて閲覧できるのでリアルタイムバトルによくある「知らんうちに始まってた強攻撃の詠唱に気づかず死ぬ」とかターン制バトルにある「ターン毎に変わる特殊攻撃が覚えられずに何回やっても死ぬ」とかがない。必要な情報は戦闘が始まればすべて確認できる。
(戦闘に入るまではボスのステータスは確認できないので初見殺しは普通にあるし、初回のみ出てくるヒントはヒントになってないことも多いのでバトルのストレスがないとは言わない。ランダム性も高い)
一見どうやってクリアするんだよ!と思うようなボスでも大体の場合は「刺さるメギド」「刺さるタクティカルソート」が存在しており、それらを活用することで難易度が大幅に下がるためタクティカルソートを頑張って覚えることでバカにも恩恵がある。
私の場合現状ほしいメギドを上げるより所持していないメギドを上げたほうが早いくらいのメギド所持率のため、誰かに攻略を聞くとだいたい「手持ちを育てろ」と言われる。すべてのメギドに何かしら使いみちはあるのだ。
あなたの周りにメギド難しそうだし…という方がいたらぜひ教えてあげてほしい。
レベルを上げて物理で殴ればいい思考回路のバカでもメギド72はプレイできている、と。
②ログインボーナスがゆるい。
上述したとおり私は連続ログインボーナスのような○日間途絶えることなくログインしなければならないタイプのログボのゲームは苦手だ。一度途絶えるともう嫌になってそのまま半年ログインしなかったり、嫌になっている間にサービス終了していたりする。
そんななかメギド72のログボは大変にゆるい。
まず通常のログインボーナスが存在する。これはログインするごとに多少のガチャとかに使えるいわゆる「石」やガチャチケット等がもらえるもので、前のログインから何日たっていようともログインした日数が進んでいく。
次に、これはその時にもよるが大体の場合なにかしかのログインボーナス地ャンペーンが開催されている。育成応援としてスタミナ回復アイテムや周回チケットが配られたり、たまにネタ切れなのかよくわからない理由でアイテムが配られていたりする。
ハルマを夢見た少女というイベントが開催されていたときには特になんの説明もなく「ハルマログインボーナス」というなぞのログインボーナスも同時開催された。
こちらのログインボーナスも特に連続ログインの必要はなく、10~20日間くらいの開催期間のうちに一定回数(大体の場合5.7.10回のいずれか)ログインすればいい。
最後の日に豪華なものやレアなものが設定されているとも限らないので、特に無理する必要はないことが多い。
メインキャラクターであるウェパルの水着をログインボーナス初日に設定し、期間内にログインした人たち全員に配布したという謎の大盤振る舞いをしたこともある。
毎日、さらに言えばできることなら6時間毎のショップ更新や10時間ごとのボーナスタイムにログインできれば一番いいのはもちろんだ。
だが、私のような人間は連続ログインボーナスがないだけで義務感や焦燥感なくのびのびゲームがプレイできるのだ。
ちなみに私はドハマリしているとか言いつつイベントが復刻のときには初日にイベントの上っ面だけ終わらせてそのまま一週間近く放置したりする。
それでも新イベントや新章になれば喜び勇んでログインするし、新メギド実装ではガチャをぐるぐる回す。
一番ちょろいタイプのユーザーだろう。
次回はキャラクター(メギド)たちの話をする。
漆黒の男たちについての感想①
さて、満を持して漆黒のヴィランズの話をしよう。
以前のブログに書いたとおり、そもそも新生当初に2週間位プレイして引退していた私がFF14に復帰したのは漆黒のストーリーがとても良かったという話を聞いたからというのがかなり大きな要因だった。
結論から言う。とても良かった。
新生のときにひたすらぐだぐだぐだぐだ言っていた英雄の孤独については「彼/彼女の成したことの先」が語られたこと、それを伝え聞いてヒカセンを救うそのために自分を犠牲にして世界まるごと救おうとした人がいたことで光の戦士は「報われていた」のだと実感することができた。
私が「本当は世界とヒカセンと天秤にかけてヒカセンを選んでくれるような人がほしいけどゲーム上ヒカセンのために滅ぼされては困るので、ヒカセンのために世界を救ってくれるような人がほしい」と言っていたとき(確かイシュガルド中盤だった)にフォロワーがとても眼差し暖かに見守っていた理由はこれか!!
散々文句を言っていた「おつかい」と「他人事感」もお使いの理由付けがしっかりしているものや街の作りを覚えるのに必要な動線として理解しやすく、討滅戦こそついてきてくれないもののIDはフェイスもあるので仲間たちにお前らはすぐにヒカセンに押し付けてどっか行く!!とキレる必要もない。
蒼天、紅蓮と可愛さを見せつけてきた双子だけでなく今までヒカセンとは関係性の薄かった暁の面々も、共に歩く仲間として大変魅力的だった。
今まで、サンクレッドとウリエンジェはそれぞれが関係性こそ違うものの大切な女性を失い、そのことを受け入れるのに必死で生きているあまりヒカセンとの距離は遠い印象が強かった。
サンクレッドは本人も今は「何も言わずに手伝わせてくれ」と言ってきたこともあったように「光の加護を受けたもの」であるヒカセンの手伝いをすることで最後の最後に犠牲になるミンフィリアを止められなかった自分への罰としている節があったし、ウリエンジェはそもそもヒカセンとの付き合いが薄い。
今までのウリエンジェの役目の大半が新生時代のメインクリア後の蛮神討伐クエの窓口であるので、5.0まで高難易度をやらずにストーリーを優先してきたプレイヤーにとってはたまに出てきて怪しげにつぶやいて怪しいカッコで裏切ったフリするエレゼンという印象しかない人もいただろう。
ところで私はそのシーンでアリゼーちゃんが「馬鹿……」っていうあのセリフのニュアンスがものすごく好きです。アリゼーちゃそとウリエンジェの恩人の娘→←父親の部下で憧れのお兄さん(恋愛的な意味ではなく)みたいな関係好き。娘じゃないし部下でもない。
彼は漆黒においては、ムーンブリダさんとミンフィリアへの謝意と、ミンフィリアを第一世界に送り込んだこととその後をみとどけることへの責任感を、ヒカセンの歩んだ道を拾い集め、命を賭してでもヒカセンを救おうとした彼にどこか感情移入をしているように見えた。
その結果、持ち前の理解力と手回し力によってポジションがヒカセンの(暁の)執事みたいになってるのは笑ってしまった。今までそんなに興味のなさそうだったヒカセンに急にお仕えでもしているような主従関係みたいな態度になってるの人間関係不器用すぎないか……?声がけんぬなのも面白すぎてずるい。
ちなみに私より少し前にFF14をはじめた友人がいて、途中で私がメインストーリーで追いつきそうになったため待っていてもらって最終ダンジョンと最終討滅戦を一緒にクリアしたのだが、彼女はウリエンジェが着替えて以来ウリエンジェをみると「えっち」としか言わなくなってしまった。
私は私で感動のシーンであるはずの「彼」が自分の正体と目的をウリエンジェに打ち明け協力を求めるシーンでウリエンジェが度々頭を抱えるのが面白くなってきてしまって涙が引っ込んでしまいめちゃくちゃ笑っていた。今までと違って苦悩が表に出過ぎではありませんかぬ。
今後原初世界に帰ったあとのヒカセンとの距離感がどうなっているか一番楽しみなキャラクターである。
先程も少し触れたサンクレッドについて。
個人的には急に妹とか娘とか言い出して何事かと思ったが、「ずっとそばにいられる理由付け」としては妥当といったところだろう。推しが急に思春期の娘を抱えることになったサンクレッドの夢女の気持ちが知りたい。
漆黒秘話も合わせて「ミンフィリアに恋愛対象に見られないように女遊びをしてた」とほぼ明言に近い形で匂わされてお前このやろう!!とはなったし、中盤のミンフィリア(第一世界)への態度はまったくもって褒められたものではないが、こじらせ男って好きな人はめちゃくちゃ好きなキャラクター造形だからなあ……と思いながら見ていた。
もはやこのブログのテーマのようになっているヒカセンの孤独、ヒカセンとの距離感という意味では、最後の最後にようやくサンクレッドが「光の加護を受けたもの」という言ってみればミンフィリア(大)の代役的存在である「光または闇の戦士」ではなく、ヒカセン本人のことを初めて見てくれたなあ、と思っている。
蒼天でヒゲを生やして帰ってきたサンクレッドとは向かい合っていても目が合ってる気がしなかったが、今のサンクレッドはリーンの隣にヒカセンがいればヒカセンにも視線を向けるし、ヒカセンの隣で笑いながら酒を飲むこともするだろうと思う。ヒカセンが無茶なことをしようとすれば止めてくれたり怒ってくれたりもするだろう。
漆黒のヴィランズを経て、サンクレッドは「ミンフィリアという女性をめぐる群像劇」のメインキャラクターの一人から、「いち冒険者であり英雄である光の戦士の物語」のメインキャラクターに変わったのだ。
本当にヒゲをもいでくれてよかった。ずっとヒゲだったらどうしようかと思った。甘めのマスクの二次元にひげは本当に似合わないのでやめてくれ。
私はまだレイドに手を出していないので、エデンでのりーンおよびサンクレッド周りのことを存じ上げないのだが、ちゃんと原初世界に帰ってくるのだろうか。不安。
長くなってきたのでここで一回切る。
紅蓮の主にキャラクターについてのあれこれ
以前、新生から蒼天、一部紅蓮までのストーリーに絡めて「私が思う光の戦士と、光の戦士の孤独と喪失について」の話をした。
前回のような喪失、孤独という大きなテーマがないため特にまとまりのないとっちらかった文章となっているので流し読みしていただければ光栄だ。
結論から言っておくと、ネットで検索すると蒼天と漆黒の完成度に比べて紅蓮は……などという感想もよく目にするが、私は紅蓮をかなり楽しんでプレイしていた。
楽しんでいたからこそ、いろんな残念な点が気になって仕方がなかった。そういうもったいないなあ……という感情から、マイナスの話も多くするので注意していただきたい。
冒険者であるヒカセンがいったいどこから来たのか、という話はさておき、新生は基本的にはエオルゼアに住む人間たちが、他国と自国内の別種族から陣地を守ろうとする話だった。
蒼天は守ったはずの陣地内での、それもその中のほんのいち地方の内戦に巻き込まれて三国を追われたヒカセンが、追われた先で筋を通す物語だったと私は思っている。少なくとも私は「オルシュファンとアイメリクの国だから仕方ないね……」というメンタルで物語を進めていた。
つまるところ、もともとの居場所か流れ着いた先での居場所かの違いはあれども、新生と蒼天は共通して「ヒカセン自身の身を守るための戦い」としての側面も大きかったように思う。新生では空気を読まないお使いと無責任な三国トップ勢に腹がたちはしたが、かかる火の粉は払うという戦いへの導入としては理解できる。
対して紅蓮は、ヒカセンの関わる前にすでに侵略された2つの領土を取り戻すのが大きな目的となった。先の戦争とその顛末に関わりのないヒカセンの立場からしてみれば、こちらが侵略する側だと言い換えてもいい攻めの戦いである。
メインキャラクターにとっては取り戻すべき故郷であってもヒカセンにとってその2つの領土は「初めてきた知らない土地」であるし、ストーリーに関してもヒカセンの意志の介在する部分は少なく、基本的にはその土地にゆかりのキャラクターたちの身内同士の会話が多い。
そこがうまく働いて魅力的に写ったキャラクターもいるし、もう少しなんとかなったのでは?とおもってしまうキャラクターもいた。
蒼天で中心キャラククターであり相棒枠であるアルフィノが成長した!と思ったところで、紅蓮でこれから成長するキャラクターであるリセが中心に据えられるのはパッチで物語が進むシステムの弊害だと思う。
パッチ4.Xシリーズの後半で彼女にとって重要な立ち位置であり私個人としても結構好きだったパパリモが物語から離脱することとなるのだが、リセはその死を受け入れ成長します!という顔をして4.0の始まりを迎え、4.Xの終わりまで内面的な部分がいまいち変わらない。
それどころか、君主としては危ういヤンチャな顔がかなり色濃く見え隠れしつつもそれを補う魅力とカリスマを見せつけてきたヒエンの存在により、リセは本当にこいつ大丈夫か?という印象が強く残った。
もう3~5歳くらい年下のイメージなら、解放軍トップの神輿に担ぎ上げられたかわいそうな少女として別方面に人気が出た気もするが……。(この感想自体は紅蓮のときにメモしたものだが、漆黒を始めたいま現在なるほどミンフィリア……という気持ちでいっぱい)
暁の仲間としてはハキハキ明るくてかわいいリセは大好きなんだけどね……。
とはいえ、紅蓮のあらすじとしてはファンタジー系ゲームによくある解放軍による国盗りの物語だ。特にアジムステップ~トマ辺りまでの流れは往年の幻想水滸伝(主に4あたりまで)が好きな人には刺さるだろう。
正直私はドマ以降のストーリーをよく覚えていない。
ドマ以降の記憶は4.Xのアサヒの存在感(ララフェルに幻想したときには思わず煽られシーンを見直してしまった)と、帝国との会談で各国トップに「ヒカセンが戦ってくれるって言質取ったから戦います!!!」(意訳)という宣言をされてブチギレたことぐらいだ。
力こそ全て論の帝国はどうかと思うが、全てヒカセン頼りでヒカセンの力で物事を解決していくエオルゼアも何が違うのだろうか。エオルゼア三国も帝国もアラミゴも全部まとめてヒカセンの統治下においてヒカセン帝国作るのが一番平和になるんじゃないのかこの世界。
その話をしたところ先輩プレイヤーから「エオルゼアは学級会だから……」と言われた。僕たちヴァリスくんが悪いと思いまーす!
マイナスの感情ばかり文章にしてきたが、既存キャラクターたちの上滑りする言動の納得行かなさはともかくとして、新規キャラクターたちは概ね魅力的であったように思う。
特に先程も触れたがアジムステップ~ドマ開放まではとても良かった。
アジムステップでは、規模は大小様々なアウラたちの部族戦争に参加し、力を見せつけうことで量力関係を勝ち取ろう!というのがことのあらましとなる、
先程結局力で解決か!とキレていたが、この場合の力はもともと力で優劣をつけて物事を解決していた民族に歩み寄るために自分たちが優劣の優であることを証明しろ、という流れである。
帝国とのやり取りのように力だけでは解決しないので力で潰します!というツッコミどころあふれる流れではないので納得しやすい。
登場するキャラクターたちも自分たちの部族は弱いから……と遠慮しているキャラはいるものの、基本的にはうちの部族が一番だぜヒャッハーーーーー!!と良い意味で戦闘狂っぷりを発揮していて見ていて気持ちがいい。
今まで最弱の一角だった部族がヒカセンたちの力で勝ち上がることに抵抗を覚える人もいるかも知れないが、ヒカセンたちも参加資格を得るために試練を受けたり、そもそもその部族がヒエンを助けてくれていた部族であったりと理由付けもきちんとなされている。
広大な草原を最初はマウント速度UPやフライングなしで行ったり来たりさせられて少々気が遠くなったりはしたが、尊大ながらどこか憎めないいわばアホの子俺様キャラである余輩ことマグナイ、見た目は麗しいアウラおねーさんなのに生まれと育ちの関係で中身はガチガチの戦闘狂兄ちゃんであるザドゥ、一見儚くたおやかな少女かと思えばやはりそこはアジムステップの民といった芯の強さを見せるシリナと、登場人物みんなが憎めない。
キャラが濃すぎて苦手に思う人もいるかも知れないが、ストーリーの中で見る彼らは皆、自分たちのルールに筋を通して自分の決めたことに責任を持てる誠実なキャラクターとして描かれている。
彼らにとってヒカセンが「自分たちを助けてくれる英雄」ではなく「ひとときをともにすることになった隣人」であったのも、利用されるヒカセンのイメージを覆すのにおおきい意味合いを持っていたかもしれない。
過度の期待をかけてくることなく、ただただ「お前強いな!俺のものになれ!」とか「満足行くまで俺と戦え!」とか、一昔前の少年漫画ノリがわかりやすく気持ちがいい。
後半、きっちりと約束を果たしていくれるところも含めて、サブキャラクターとしては理想的な活躍をしたと言えるだろう。
また、大きな敵として立ちふさがるゼノスも、賛否両論はかなり分かれそうだがキャラ立ちという意味ではかなり強いキャラクターだった。私は正直、私の操作するヒカセンにとってのゼノスという存在を、うまく飲み込めていない。
以前のブログで英雄の孤独、英雄にとっての大切なものの喪失の話をした。ある意味で、紅蓮までのヒカセンの英雄の孤独を一番理解できるのはゼノスなのではないかと思う。
問題はヒカセン側がゼノスに歩み寄れなそうなところだろうか。
ゼノスは声の印象も強く、別のゲームの中の人が同じキャラクターになぞらえてずっと「水銀が出てきた」「水銀の気持ち悪さを薄めて黄金の属性を加えた鳥海」とか好き放題呼んでいたのだが、別ゲームを知ってる人からの感想は軒並み「わかる」だったので受ける印象は皆それほど変わらないらしい。
ただ、ゼノスとヒカセンの関係については私のように「孤独は理解できるが相容れない」と捉える派と「理解者(友)」と捉える派でかなり別れているように見えた。
私の場合はヒラでやるとインスタンスバトルがひたすら苦行だったのでその記憶もありわかり合えない派である。
この日記を見ているということは4.Xまではクリア済み、またはネタバレを気にしない人だと思うので書いてしまうが、ゼノスという存在はキャラクターとしてはめちゃくちゃ好きだが、ヒカセンとゼノスの決着はとっととつけてしまいたいと思っている。
また、新規キャラクターではないが暗躍するニャンは一体何なのだろうか……。最後の最後にヒカセンを救ったのがニャンだったときには思わず笑ってしまった。凄腕の便利アイテムみたいになってしまったニャンともいつかまたともに歩める日が来るのだろうか。
先のブログ記事に比べてだいぶテンション低めの記事になってしまった理由がある。
この記事は暇なときにちょこちょこ書いていたのだが、半分を超えたあたりで漆黒をクリアした。もう頭がそっちでいっぱいである。鉄は熱いうちに打て、ではないが、感想も早めに出さなければ風化することを身を以て証明してしまった。
漆黒も途中までは簡易メモを取りながら攻略していたが、途中からは仲間内のDiscordに垂れ流すだけでメモを取らなくなってしまったので、ディスコのログが埋もれる前にはまとめてアップしたいと思う。
シナリオ面とキャラクターのことばかり語ったが、討滅線も楽しかったよ紅蓮!!!ラーヴァナとラクシュミ毎回覚え間違えるけど!!なんかしらんけど最近討滅戦ルレ回すとラーヴァナスサノオラクシュミティターニアしか当たらないけど!!
紅蓮をやってる人間の今更蒼天前後の感想 ヒカセンと喪失編②
前回は2.Xの範囲の話をしたので今回は3.0~3.Xの話をします。3.0のイシュガルドがまだ終わってない!という人は特にお気をつけください。
前々回も、結局前回もヒカセンの孤独について触れた。
周りからヒカセンへの態度も、選択肢や身振り手振りから伺えるヒカセン自身の心情も、3.0の途中くらいからだいぶ血の通ったものになってきた用に感じている。
特にアルフィノとエスティニアンからの扱いは新生の頃の蛮神爆殺ウーマンとしてしかヒカセンを見ていないモブや仲間たちからのそれとは違い、比較的等身大の冒険者としてのものだった。
そして、他のキャラクターからの対応の良い例の最たるものとして、2.0の頃からヒカセンに好意的な立場を取り続けた彼の存在が大きい。
おそらく、事前情報無しで彼に出会ったプレイヤーとしてのヒカセンたちの彼への第一印象は「突然体つきを褒めてくるやべーやつ」だろう。
私も「ヒカセンちゃん逃げて!!」が彼と出会ったときの感想だった。
しかし、初めて会った頃の彼はエオルゼアの蛮神問題とは一歩離れた立場にいた。それ故なのか、ヒカセンがいつ彼の元を訪れても彼が褒め称えるのは、彼の旧友の窮地を救ったことであり、ヒカセン自身が鍛えた肉体であり、ヒカセンの内面のことばかりで、明らかに他のキャラクターとはヒカセンへの態度が違っていた。
こいつ……やたら心の距離が近いな……と思いながら迎えた2.Xシリーズの終わりから3.0の最序盤にかけて、彼は三都市を追われたヒカセンを受け入れる選択をする。
……選択をするどころか、かなり前のめりに、イシュガルドのためにもなるはず!と言ってはいたものの明らかにヒカセン個人への友情と憔悴したアルフィノへの気遣いからヒカセンを迎え入れてくれた姿に、私は初めて「ああ、彼は本当に光の戦士ではなく一人の人としての主人公のことを好きなんだな」と、FF14ではじめてキャラクターのことを信用することができた。
損得抜きに仲良くなれるのでは?と思ったシドとネロはすぐどっか行くし二人の関係性には勝てない、クリタワシリーズで距離の縮まったグ・ラハは仲を深める日まもなく眠りにつき、プレイヤーが個人的に好きで英雄のことを信頼して考えを打ち明けてくれたナナモ様はあんなことになり、今思えばヒカセンに入れ込む私はあの時病んでいた。
その後も彼は事あるごとにヒカセンやアルフィノの様子を見に来てくれ、自分も仕事や事情が許すのであれば本当はヒカセンと一緒に行きたい!という友情と好意を隠さない。
いくら関係が微妙とはいえ、腹違いの兄弟のピンチに、同行していたヒカセンの名を呼びながら助けに来るレベルである。イベントバトル中に思わず目を疑ってマジで!?!?と言ってる間に一回死んだので、やり直し時にまじまじと確認してしまった。ほんとにヒカセンの名前呼んでた。
いままで「ここからはヒカセンの仕事だから俺は帰るわ!」という態度のキャラクターが多かった新生とは大違いである。
そして、この記事のタイトルを見てわかるように、ヒカセンは彼を永遠に失うことになる。
正直に言う。私は例のシーンは展開があまりにも急すぎてそこまで悲しいとは感じる事ができなかった。
プレイ前から周囲の反応や公式のイラストなどよりなんとなく察していたのと、とある場所で思い切りネタバレされたためそうなることを知っていたこともある。
それを差し引いても、死なせるためのご都合展開だなあ、という印象が強かった。
しかし話をすすめるにつれて、プレイヤーの手を離れた「光の戦士といういち冒険者」である主人公にとって、あの別れは決定的な喪失であったことが話の流れや選択肢からじわじわと伝わってきた。
彼を失ってから、ヒカセンの選択肢には「友」をキーワードにしたものや彼の存在や思考をほのめかすものが増える。
場合によってはその選択肢を選ぶことで他のキャラクターから「そうか、君は彼のことを……いや、明言は避けよう」といった反応を返されることすらある(文章はうろ覚えです)。
プレイヤーの預かり知らぬところで、ヒカセンがあまりにも彼のことを好きすぎるのだ。
それが友愛か恋愛かはプレイヤーの解釈によるところだが、大きな影響を与えたことだけは公式設定なのだろう。もしかしたら、彼がヒカセンと友を認めてくれたように、ヒカセンにとっても彼が初めての友達であり、このまま未来が続けば友以外のなにかになっていたかもしれない人だったのかもしれない。
私は女性キャラクターをメインに動かしているため、本気半分冗談半分でイシュガルドを「少し運命がずれていたらうちのヒカセンが嫁いでいたかもしれなかった場所」と呼んでいる。もしかしたら嫁いでいた相手はほかの二人(内訳は察してください)かもしれないが、彼のゆかりの場所に根を下ろしたかもしれないな、という意味合いが占める割合は大きい。
私は現在、漆黒に片足突っ込んだ程度の進行でゲームを進めている。
けれど、3.0から4.Xに至るまで、プレイヤーではないキャラクターとしてのヒカセンにあそこまで大きな喪失を味合わせた存在は他にいなかったように思う。
3.Xにてパパリモとの別れも経験したが、彼はあくまでもイダとリセの相棒で、ヒカセンとの間の距離は遠かった。グリダニアスタートの私すらそう感じたのだから、他2都市スタートのプレイヤーからすればさらに距離を感じたのではないだろうか。プレイヤーとしては好きなキャラではあるのだが。
ヒカセンの彼をほのめかすような選択肢は、大体が「彼から託されたのだから立ち止まるわけには行かない」「友のためなら」といったニュアンスの前向きなものが多い。
それを見るたびに私は不安に思う。
彼との別れは「彼に託されたことを果たそう」という決意や願いを超えて「彼に恥じぬ英雄でいなくてはならない」という呪いへ変わってしまっているのではないだろうか?
それほどに、ヒカセンが不意に、本当にプレイヤーの預かり知らぬところで見せつけてくる彼への感情が重いように感じるのだ。
4.Xまでの過程でヒカセンの仲間だと思えるキャラクターは増えたが、いつかヒカセンの喪失を埋めてくれるキャラクターは現れるのだろうか。
ここまでヒカセンの孤独と喪失について語りつつ、2.X~3.Xとほんのり4.Xまでの話に触れてきたわけだが、4.0~4.Xについて語ろうとすると
「リセもうちょっとしっかりするか黙ってて」
「ドマまで幻水みたい!たのしい!って言ってたらそれ以降でティアクライスお出しされた気持ち(嫌いじゃないけどもとめてた幻水じゃない、でも紬時とか5よりはマシ)」
「水銀から気持ち悪さを薄めて属性に黄金を足した鳥海」
あたりの感情で一杯になっていまいちまとまらないので、また漆黒中盤くらいで改めて振り返り記事を書こうと思う。
潔いほど攻略の要素のないFF14記事だが、まあこのブログのPV程度では検索で引っ掛けて来る知らん人はほほいないだろう。
キャラやヒカセンに対する気持ちの悪い長文記事が読みたくなったら忘れた頃に見に来てみてください。
あとは攻略じゃなく普通のプレイ日記とかも、なんとなく気が向いたら。
特に意図したものではなかったのだが、本文中ずっと「彼」で通してしまったのでこれはこれで味があっていいかなともうこのままアップロードします。
紅蓮をやってる人間の今更蒼天前後の感想 ヒカセンと喪失編①
前回の記事で、私が思うヒカセンの孤独と話が進むごとにそれが少しは緩和されていることを書いた。 これを書いている今現在、ちょうど漆黒に入ったところ(本当に入っただけでダンジョンの一つもこなしていない)だがその頃にはかなり改善されているが、あくまでその頃に感じていた孤独として読んでいただきたい。タイトルが紅蓮のままになっているが前回が紅蓮だったのでこのまま行く。
今回はもっと楽しいことを書けばいいのだと思うが、話の流れとして新生から蒼天にかけてのヒカセンの喪失についてをまとまめたい。前回よりもネタバレがひどいと思うのでご注意いただきたい。たぶん2.X~3.Xあたりの話がメインになる。
あと私はマイキャラ厨であり腐女子であり百合厨であり男女カプ厨である。このブログでは基本的にそういう話はしないが後でちょっととあるキャラにそれ絡みでキレるので、一応注意書きしておく。
FF14のストーリー及びに世界観は比較的ポピュラーなファンタジーの文法で語られる。具体的に言うと、戦争、または自然や同族との間で起こるシビアな生存競争によりメイン以外のキャラクターはポコポコと死んでいく世界だ。
メインキャラも比較的死ににくいだけで油断はできない。
ムーンブリダさん、キャラクターとしては好きなのだが死ぬために出てきた舞台装置のようでかわいそうだなと今でも思う。
ヒカセンはそんな数々の死を乗り越え、見送りながら歩を進める事となる。のだが。
前回語ったとおり、私はヒカセンと他のキャラクターとの間にはどこか壁があるというか、一線を引いた面があると思っている。そのため仲間にあたるキャラクターが死んでいってもそれほど悲しさや寂しさを感じていなかった。
砂の家襲撃において、死体の後片付けをヒカセン手づからさせられたときにえっぐいな!!と思ったくらいだ。それもヒカセンにとっての大切なものの喪失だとは思わなかった。
一番の理由が彼らにとってヒカセンは歩く蛮神バスター以上の存在ではなかったからだろう。ヒカセンと共に戦おうという意志がないものは、同じ組織に所属する同僚や後輩であっても仲間ではない。(素質がないものが蛮神に立ち向かうとテンパードにされるという説明付けこそあるが、それを別にしてもヒカセンにおまかせ!!な奴らが多すぎる)
ここのあたりの私のキャラクリ系主人公とその環境に関する考え方を覚えておいていただくと、後々語る喪失の概念がわかりやすいと思うので覚えておいてください。
私が初めてヒカセンにとっての仲間を認識したのは2.0の終わり、あのでかい城の中でときにヒカセンの足となり、武器となり、最後には崩れ行く城からヒカセンを連れて脱出した魔導アーマーだった。
何を言っているのかわからない人もいるかも知れないがそういうものだと思って受け止めてほしい。いままでずっとヒカセンを遠隔操作して仲間をうたうNPCばかり見て来た私から見ると、魔導アーマーは初めてヒカセンとともに危険に立ち向かう、ヒカセンの初めての友達だった。
あの魔導アーマーは目?センサー?でしっかりとヒカセンを認識した上でヒカセンを乗せてくれている。ヒカセンチャンと魔導アーマーチャンはズッ友だょ!!!(2.0を終わらせたときの私の第一声)
そんな私が2.0を終わらせてモードゥナ周りの細々としたクエストや真、極蛮神などを解放しているうちに出会ったコンテンツが大人数レイドバトル、クリスタルタワーだった。
もともと私は「漆黒は良いぞ」というそそのかしからFF14を再開した人間であるので、周囲からなるべく早く、どんなに遅くとも最低でも漆黒に入るまでにはクリスタルタワーに行っておけと言われていた。
クリスタルタワーのストーリーにはここでは触れないが、クエスト数個とダンジョン突入3回からなるこの一連のクエストで初めて私はこいつらヒカセンの友だちになれるのでは?と思える人物に出会う。グ・ラハ・ティアとネロだ。ちなみにシドにはすでに「おまえすぐヒカセンに任せてどっか行く!!」とブチギレ済みである。
クリスタルタワーにまつわる一連のクエスト群において、戦闘中はともかくとしてストーリー上は入れ替わり立ち替わりがあるもののネロ、グ・ラハ、ドーガとウネはヒカセンに同行する。ここまでずっと突入するのはヒカセンだけか!!!とキレていた私にとって、その時点で「ふたりは……ヒカセンチャンと仲良くしてくれるのでは……」と淡い期待を抱いた。友情に植えすぎている。
結果として、ネロにたいしては「だめだ!!! シドに勝てねえ!! ネロにとってのシドが唯一無二の存在すぎる!!」と叫んで諦めた。私はヒカセンチャンにとって特別な人がほしいし、ヒカセンチャンのことを特別な唯一人としてみてくれる人がほしい。
余談だが私がこの話を公式の日記サービスではなく個人ブログでしているのはこの辺ののりが我ながら気持ち悪すぎるからである。
私はキャラクターに自己投影はしないが感情移入はしまくるので、私の考えたかわいいかわいいヒカセンチャンを特別扱いしてくれる存在がほしいのだ。乙女ゲー的な意味ではなく、光の戦士としての努力に報いてくれる的な意味で。
ちなみに、そんな私は紅蓮でゼノスに対して「そうだけどそういうことじゃねえ!!!」と叫ぶ羽目になる。その話はそのうちする。
「ネロはどうせシドの男なんでしょ!!(暴言)」と気持ちを切り替えて(当時のツイッターより引用)、もうひとりの友だちになれるかもしれなかった存在、グ・ラハ・ティアの話をしよう。
結論から言うなら、彼は自分のルーツと目標を求めてヒカセンに一緒についていかせてくれと言ってきたり、未来でヒカセンの足跡をたどると宣言してきたり、「ヒカセンを特別に思ってくれて、ヒカセンからも特別にみられるかもしれないひと」としてはかなりいいところまで行った。
だが、彼も結局ヒカセンを置いていってしまった。
新生前後の若干感情表現の薄いヒカセンにしては珍しく、彼と決別したヒカセンはまっすぐに前を向き、彼のく眠るクリスタルタワーに背を向けてあるき出す。決意を新たにしたのがよく分かる姿は、ここまでの流されてばかりのヒカセンを見てきた私の目には特別なものとして映った。
ストーリー上の話で言えば、彼はヒカセンにとって、ヒカセンは彼にとって特別な存在に慣れていたのだろう。なれているはずだった。
けれども彼は彼自身の意志で、ヒカセンには手の届かない場所に行ってしまった。
私にとって、今までの血に汚れた悲劇的な別れたちよりも、その真っ直ぐに前を見た心強いその別れが、決定的な決別でありFF14新生エオルゼア初めての喪失だった。
長くなりそうなので更に続く。