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紅蓮の主にキャラクターについてのあれこれ

 以前、新生から蒼天、一部紅蓮までのストーリーに絡めて「私が思う光の戦士と、光の戦士の孤独と喪失について」の話をした。

 前回のような喪失、孤独という大きなテーマがないため特にまとまりのないとっちらかった文章となっているので流し読みしていただければ光栄だ。


 結論から言っておくと、ネットで検索すると蒼天と漆黒の完成度に比べて紅蓮は……などという感想もよく目にするが、私は紅蓮をかなり楽しんでプレイしていた。

 楽しんでいたからこそ、いろんな残念な点が気になって仕方がなかった。そういうもったいないなあ……という感情から、マイナスの話も多くするので注意していただきたい。


 冒険者であるヒカセンがいったいどこから来たのか、という話はさておき、新生は基本的にはエオルゼアに住む人間たちが、他国と自国内の別種族から陣地を守ろうとする話だった。

 蒼天は守ったはずの陣地内での、それもその中のほんのいち地方の内戦に巻き込まれて三国を追われたヒカセンが、追われた先で筋を通す物語だったと私は思っている。少なくとも私は「オルシュファンとアイメリクの国だから仕方ないね……」というメンタルで物語を進めていた。


 つまるところ、もともとの居場所か流れ着いた先での居場所かの違いはあれども、新生と蒼天は共通して「ヒカセン自身の身を守るための戦い」としての側面も大きかったように思う。新生では空気を読まないお使いと無責任な三国トップ勢に腹がたちはしたが、かかる火の粉は払うという戦いへの導入としては理解できる。


 対して紅蓮は、ヒカセンの関わる前にすでに侵略された2つの領土を取り戻すのが大きな目的となった。先の戦争とその顛末に関わりのないヒカセンの立場からしてみれば、こちらが侵略する側だと言い換えてもいい攻めの戦いである。

 メインキャラクターにとっては取り戻すべき故郷であってもヒカセンにとってその2つの領土は「初めてきた知らない土地」であるし、ストーリーに関してもヒカセンの意志の介在する部分は少なく、基本的にはその土地にゆかりのキャラクターたちの身内同士の会話が多い。


 そこがうまく働いて魅力的に写ったキャラクターもいるし、もう少しなんとかなったのでは?とおもってしまうキャラクターもいた。

 蒼天で中心キャラククターであり相棒枠であるアルフィノが成長した!と思ったところで、紅蓮でこれから成長するキャラクターであるリセが中心に据えられるのはパッチで物語が進むシステムの弊害だと思う。 

 パッチ4.Xシリーズの後半で彼女にとって重要な立ち位置であり私個人としても結構好きだったパパリモが物語から離脱することとなるのだが、リセはその死を受け入れ成長します!という顔をして4.0の始まりを迎え、4.Xの終わりまで内面的な部分がいまいち変わらない。

 それどころか、君主としては危ういヤンチャな顔がかなり色濃く見え隠れしつつもそれを補う魅力とカリスマを見せつけてきたヒエンの存在により、リセは本当にこいつ大丈夫か?という印象が強く残った。

 もう3~5歳くらい年下のイメージなら、解放軍トップの神輿に担ぎ上げられたかわいそうな少女として別方面に人気が出た気もするが……。(この感想自体は紅蓮のときにメモしたものだが、漆黒を始めたいま現在なるほどミンフィリア……という気持ちでいっぱい)

 暁の仲間としてはハキハキ明るくてかわいいリセは大好きなんだけどね……。


 とはいえ、紅蓮のあらすじとしてはファンタジー系ゲームによくある解放軍による国盗りの物語だ。特にアジムステップ~トマ辺りまでの流れは往年の幻想水滸伝(主に4あたりまで)が好きな人には刺さるだろう。

 正直私はドマ以降のストーリーをよく覚えていない。

 ドマ以降の記憶は4.Xのアサヒの存在感(ララフェルに幻想したときには思わず煽られシーンを見直してしまった)と、帝国との会談で各国トップに「ヒカセンが戦ってくれるって言質取ったから戦います!!!」(意訳)という宣言をされてブチギレたことぐらいだ。

 力こそ全て論の帝国はどうかと思うが、全てヒカセン頼りでヒカセンの力で物事を解決していくエオルゼアも何が違うのだろうか。エオルゼア三国も帝国もアラミゴも全部まとめてヒカセンの統治下においてヒカセン帝国作るのが一番平和になるんじゃないのかこの世界。

 その話をしたところ先輩プレイヤーから「エオルゼアは学級会だから……」と言われた。僕たちヴァリスくんが悪いと思いまーす!


 マイナスの感情ばかり文章にしてきたが、既存キャラクターたちの上滑りする言動の納得行かなさはともかくとして、新規キャラクターたちは概ね魅力的であったように思う。

 特に先程も触れたがアジムステップ~ドマ開放まではとても良かった。


 アジムステップでは、規模は大小様々なアウラたちの部族戦争に参加し、力を見せつけうことで量力関係を勝ち取ろう!というのがことのあらましとなる、

 先程結局力で解決か!とキレていたが、この場合の力はもともと力で優劣をつけて物事を解決していた民族に歩み寄るために自分たちが優劣の優であることを証明しろ、という流れである。

 帝国とのやり取りのように力だけでは解決しないので力で潰します!というツッコミどころあふれる流れではないので納得しやすい。

 登場するキャラクターたちも自分たちの部族は弱いから……と遠慮しているキャラはいるものの、基本的にはうちの部族が一番だぜヒャッハーーーーー!!と良い意味で戦闘狂っぷりを発揮していて見ていて気持ちがいい。

 今まで最弱の一角だった部族がヒカセンたちの力で勝ち上がることに抵抗を覚える人もいるかも知れないが、ヒカセンたちも参加資格を得るために試練を受けたり、そもそもその部族がヒエンを助けてくれていた部族であったりと理由付けもきちんとなされている。

 広大な草原を最初はマウント速度UPやフライングなしで行ったり来たりさせられて少々気が遠くなったりはしたが、尊大ながらどこか憎めないいわばアホの子俺様キャラである余輩ことマグナイ、見た目は麗しいアウラおねーさんなのに生まれと育ちの関係で中身はガチガチの戦闘狂兄ちゃんであるザドゥ、一見儚くたおやかな少女かと思えばやはりそこはアジムステップの民といった芯の強さを見せるシリナと、登場人物みんなが憎めない。

 キャラが濃すぎて苦手に思う人もいるかも知れないが、ストーリーの中で見る彼らは皆、自分たちのルールに筋を通して自分の決めたことに責任を持てる誠実なキャラクターとして描かれている。

 彼らにとってヒカセンが「自分たちを助けてくれる英雄」ではなく「ひとときをともにすることになった隣人」であったのも、利用されるヒカセンのイメージを覆すのにおおきい意味合いを持っていたかもしれない。

 過度の期待をかけてくることなく、ただただ「お前強いな!俺のものになれ!」とか「満足行くまで俺と戦え!」とか、一昔前の少年漫画ノリがわかりやすく気持ちがいい。

 後半、きっちりと約束を果たしていくれるところも含めて、サブキャラクターとしては理想的な活躍をしたと言えるだろう。


 また、大きな敵として立ちふさがるゼノスも、賛否両論はかなり分かれそうだがキャラ立ちという意味ではかなり強いキャラクターだった。私は正直、私の操作するヒカセンにとってのゼノスという存在を、うまく飲み込めていない。

 以前のブログで英雄の孤独、英雄にとっての大切なものの喪失の話をした。ある意味で、紅蓮までのヒカセンの英雄の孤独を一番理解できるのはゼノスなのではないかと思う。

 問題はヒカセン側がゼノスに歩み寄れなそうなところだろうか。


 ゼノスは声の印象も強く、別のゲームの中の人が同じキャラクターになぞらえてずっと「水銀が出てきた」「水銀の気持ち悪さを薄めて黄金の属性を加えた鳥海」とか好き放題呼んでいたのだが、別ゲームを知ってる人からの感想は軒並み「わかる」だったので受ける印象は皆それほど変わらないらしい。

 ただ、ゼノスとヒカセンの関係については私のように「孤独は理解できるが相容れない」と捉える派と「理解者(友)」と捉える派でかなり別れているように見えた。

 私の場合はヒラでやるとインスタンスバトルがひたすら苦行だったのでその記憶もありわかり合えない派である。


 この日記を見ているということは4.Xまではクリア済み、またはネタバレを気にしない人だと思うので書いてしまうが、ゼノスという存在はキャラクターとしてはめちゃくちゃ好きだが、ヒカセンとゼノスの決着はとっととつけてしまいたいと思っている。


 また、新規キャラクターではないが暗躍するニャンは一体何なのだろうか……。最後の最後にヒカセンを救ったのがニャンだったときには思わず笑ってしまった。凄腕の便利アイテムみたいになってしまったニャンともいつかまたともに歩める日が来るのだろうか。


 先のブログ記事に比べてだいぶテンション低めの記事になってしまった理由がある。

 この記事は暇なときにちょこちょこ書いていたのだが、半分を超えたあたりで漆黒をクリアした。もう頭がそっちでいっぱいである。鉄は熱いうちに打て、ではないが、感想も早めに出さなければ風化することを身を以て証明してしまった。

 漆黒も途中までは簡易メモを取りながら攻略していたが、途中からは仲間内のDiscordに垂れ流すだけでメモを取らなくなってしまったので、ディスコのログが埋もれる前にはまとめてアップしたいと思う。


 シナリオ面とキャラクターのことばかり語ったが、討滅線も楽しかったよ紅蓮!!!ラーヴァナとラクシュミ毎回覚え間違えるけど!!なんかしらんけど最近討滅戦ルレ回すとラーヴァナスサノオラクシュミティターニアしか当たらないけど!!

 ツクヨミは未だによくわかっていません。私は感覚でFF14をプレイしている。