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メギドキャラスト感想覚書(順次更新)

読むだけ読んでどこにも感想を出していなかったので、読み直しを兼ねて持っているメギドのキャラストの感想を上げていく。

プレゼンではなく完全な感想で、ネタバレもある。


ここから今回更新分。


8.バルバトス

持ってる全メギドのキャラスト感想を書こう!と思ったときにいつメンキャラストで死ぬな……と思っていたんですがついにバルバルが来てしまった。

イツメンと不死者と最近実装のメギドは基本的に一回読んでてこれを書くときに読み直してます。

ところで全然関係ないんですが、他の悪魔は検索かけるとだいたいウィキペディアを除いたトップか2~3番めにメギドが出てきたり画像候補がメギドだったりするんですがバルバルはいまだにガンダムバルバトスで検索結果が埋まるのですごいですね、ガンダム

出だしから大地の恵み=フォトンスポットを探す白い犬の話とか出てきて全然覚えてなかったため「まさかこれイヌーンじゃねえだろうな」と疑う羽目になり無駄な体力を使う。メギドのライターならありえるのが怖い。でもあいつ平気でヴィータの前でしゃべるからな……。

この話何がうまいかって長命者であるバルバルがヴィータと同じ時間の流れを生きておらず時間の経過があやふやになってるところを逆手に取って、イニエの成長を途中まで違和感で済ませてしまうところですよね。

途中で老人に「若い頃からバルバトスの歌を聞いている」と言わせることで、ギリギリまで時間の経過をごまかしてる。

とはいえ最初からイニエは「育ってしまう」と自分の状況を正しく伝達、把握していて、あくまでもバルバルの「ヴィータと長命者の時間間隔の違い」だけが読者を騙している。(イニエの言葉ですぐ察した人もいるだろうけど)

人ではなく捧げるべき対象そのものが生贄を選び、選ばれ生まれてきた者はそもそも体質が他の人間と違うから逃げられない。この不回避感まさにメギドらしさよな……。

私は世界と誰か一人を天秤にかけるような話が大好きなのですが、生まれついた時点でその天秤にすら乗せられない存在のことはあまり考えたことがなかった。

イニエ側からバルバルへの感情は本質的な部分が幼女であっても確かに恋であって、バルバルはその恋を吟遊詩人としてできる限り受け止め、イニエの残した誌という実りを得た。

恋の実りの物語だと思う。


8R.バルバトスR

バルバルキャラストで老いた姿を見られたくなくて閉じこもったイニエのためにイニエが死を迎えるまで物語を紡いたバルバルが自分の老いと死を前にして失踪する。

ほんとメギドくん、そういう事する?????????

長命者が死ぬっていう概念でプレイヤーを殴りつけながらさらに上位存在と思しき者の存在をほのめかされてこわ……ってなる。

この話生死感といい上位存在の件といい、今後のメインストーリー次第で感じるものがかなり変わりそうでうかつなこと言えない。

直接バルバルには関係ないんですけど、このキャラストモンモンの普通の男の子らしさが全面に出てて好き。

子供の頃の話のやんちゃ感とか、女の子よりバラムら男性陣とつるんでる方が楽しいところとか、それを突っ込まれての回答が「気が合うだけ」のところとか。

気が狂う(この感想は8章2節から一週間も立たないうちに読み直しをしながら書いています)


9.パイモン

バルバルのあとにパイモン並べるの何なんだよ、ゴエティア準拠!はい!

ダムロックイベのときに読み返したからそこまで痛くないだろハハハ!みたいなテンションで読みはじめたのに、後になってダムロックの私服絵も変わってたことを忘れていて出てきた瞬間呻いた。

小洒落たリスの餌!!!!!!!

ダムロック、不死者の殺す気の攻撃を何も事情わかってない頃に避けて「避けなきゃ死んでた」とのたまうあたり、肉体的な基本スペックはモンモンより上な気がしますね。

この召喚者に歯向かった場合の強烈な不快感みたいなの、まだ本編では触れられてないような気がするけどいつかモンモンに歯向かおうとしてグテグテになってしまうメギドとか出てくるんだろうか。

女の扱いは下手だけど対人能力低くはないよなダムロック……。

この話のいいところは今のパイモンに回想させるとかじゃなくあくまで過去にあった話をなぞっているだけなので、現在時間軸にてモンモンとバラムの関係に自分とダムを重ねて微笑んでいるパイモンの気持ちはキャラスト内では語られないことですね。

ていうかそもそも「モンモンとバラムを見て微笑むパイモン」自体が5章のあの瞬間くらいであとはユーザーの幻覚だと思ってたのにダムロックイベさあ!!!!


10.ブエル

重いキャラストもちの男ども連発のあとの可愛いキャラスト持ちロリ!!良いぞ!!

文法が魔法少女モノのそれなんだよな……。

メギドとして戦いつつもヴィータとして生きていくためにソロモン王の存在を隠そうとした結果「お兄ちゃん」呼びになり、その呼び方で「怪しい男に騙されているのでは!?」って思われちゃうの、親御さんの心労を思うと胃が痛くなる。その発露の仕方があれだが。

許さんぞ「おにいちゃん」!

マジで魔法少女というか変身ヒロインモノの文法なんだよな。

他の転生したメギドたちの生育環境を知るとこのキャラスト光り輝いている……・

「お兄ちゃん」の姿はちらりとも出てこないのがいいですね。出てこなくても14歳の可愛い娘が全身入れ墨マンに懐いてたら警戒するよな……って察するからみんな。


11.グシオン

今回はじめて読んだ。

メギドには珍しいちゃんとした学校描写だ!!と思った直後にモンスターボックスとかネタぶっこんでくんのやめろ!!

話数も1話のボリュームもすごい短いんだけど濃厚な友情をぶつけてくる……。

いやホント短いので感想短くなって申し訳ないけどサクッと読めて良き。


11R.グシオンR

8章2節の今になって読むと正しく「追放刑」ですよね、いま刑罰以外の理由で追放されたと思しきメギド増えてるから……。

リジェネ前と合わせるとグシオンのヴィータとしての万能感は努力の上に成り立っていたことがわかるのすき。

ヴィータ年齢が幼い頃に記憶が戻っても、年齢そこそこ行ってから記憶が戻っても追放メギドとしての自意識は屈辱と苦痛しか感じないの、違う目的の副産物とはいえ刑罰としてはよくできている。

そしてそれが暴力や残虐性として発露しない限りは「ちょっと変わり者」「反抗期」くらいに捉えられてしまうことが多く、追放メギドとして迫害を受けても地獄、受けなくてもメギドの自意識は地獄なの、本当によくできている。

アネットパパめっちゃ人間ができているんだけどそれが子供から見るとペコペコして情けないとか八方美人とかに見えてしまうの、現代でもあるあるですね……。



ここから以前掲載分。


1.バエル

読み直しのタイミングが2020年メギドの日ダムロックイベの直後だったので、バエルの目的がただただ善良なヴィータに寄り添って生きていくことなんだという印象の裏付けになった。

善良なヴィータもろくでもないヴィータもいくらでも見てきて、望めばアスモデウスやバラムのもとで追放メギドたちを保護してコミューンを作るような道や、パイモンのようなヴィータとともに隠れ住むことにした不死者や長命者のもとでひとときであれ一般ヴィータに保護されるよりは長い時間を安定して過ごす道もあっただろうに、何も知らないヴィータと直接関わり合うことを諦められないバエルの健気さが印象深い。

お姉ちゃんと一緒に生きられる道を見つけてほしい。メギドは絶望を希望に変えるRPGなので、バエルに与えられる絶望と希望がお姉ちゃんとの離別を呼ばないことを心から願っている。


2.アガレス

条件が揃うと回避不可の災害か????

やべーやつが増えてきた今あまり言われることがなくなりましたが、メギドサービスインから公式がクズ27歳!みたいな広告うつ頃まではアガレスもかなりやべーやつ扱いされてたんですよね。

なるほどこいつはやべー。

アガレスといいフォルネウスといい、本人に殺したヴィータたち個人への敵意が一切なくて、それが正しいことだからやるのだという正しい意味での確信犯なのが、一回目をつけられたらどんなに言葉を重ねても回避不可能で怖い。

アガレスは森に近寄るなって言い伝えになってるだけまだマシだけど、言い伝えを広めた村の人達はさぞや怖かったことだろう。


2R.アガレス(リジェネ)

リジェネ前との!!落差!!!

リジェネ前あんなに災害の具現化みたいな存在だったのにニスロクに振り回されまくってて何だこれは。平和。ニスロク、ある意味最強のメギドなのでは?

ラストのハゲちゃんたちも可愛くていいですね。ハゲちゃんが美味しいご飯にありつけていて私も嬉しい。


3.ヴァサゴ

貴族の高貴さを盾に意に沿わぬ人間関係突っぱねていた貴族の女の子が「貴族らしい政略結婚」を押し付けられて黙っちゃうの、ファンタジー世界の貴族モノが大好物なのでニコニコしてしまった。

いい意味でなろう小説みが強い。気楽に読める。

今読み直すと「追放メギドは一部の例外を除いて鍛えなければヴィータと変わりない肉体強度だが鍛えた場合の一回の訓練での上昇値と、最終的に鍛えることのできる上限値が違う」みたいなあとから出てきた設定があるので、余計なろうの転生ものみがある。

わさこの高貴さやそれを保つための努力は賞賛すべきものだけど、ヴィータの貴族としての責任は果たさないまま家を出てしまったのがちょっとモヤッとした。


4.ガミジン

召喚される前が飲んだくれの負け犬なのかと思っていたので、召喚されてからも「いつソロモンに召喚されるかわからない」をいいわけにして負け犬に甘んじていてびっくりしてしまった。

最初に読んだのが2020年になってからだったので、他のメギドたちの生活と戦いの折り合いの付け方を見ていたので余計に。

仕事のとりかたさえわすれさってるあたり、召喚される前、ちゃんと傭兵ぐらし出来てた?大丈夫?

好きなしコンビが不死者に多いので失念しがちだけど、メギドヴィータに関わらず定命者同士でも理不尽な別れは生まれるんですよね…。

これ実装当初からあるキャラストじゃなければこの話でリジェネしてそう。


5.マルバス

推しです(隠さない贔屓)。

わさこのところでも触れたヴィータとしての肉体限界の話、美のために筋トレというか現代で言う体幹レーニングとダイエット的なことはしていると思うんですけど、性格を考えると戦闘訓練とかはしていないと思われるんですがチンピラを単身でのすことができる推しの腕力は何なんだ???

最初と最後だけとはいえモンモンも出てきて、今召喚されてモンモンたちと過ごしているマルバスの解像度が上がるだけで過去も召喚経緯も何一つわからない、推しちゃんが可愛いことしかわからないキャラスト。短いのでサクッと読めるよ!!


5R.マルバスR

イベント内でやれ!!!

このキャラストと某イベント改変により、アムちゃんの記憶が操作されている説がかなり濃厚になったしそれまでも嘘は書いていないけど真実も書いていない場合があるといわれていたプロフィールが心底信用できなくなった。

常設時に改変される可能性もあるので断言はできないけど、フラウロスがリジェネしたあとの心境と合わせて考えると「リジェネレイト、こわ!!」ってなる。

イベント内で自分のために頑張ってくれたヴィネに「怒られるなら一緒に怒られる」って言ったり、自分に親切にしてくれる人へのなつき度がすぐマックスになる推しちゃん…。

カソグサの末路が知りたい人は某メギドキャラストへ!(そのうち感想書きます)

最初知らなくてピックアップ時に引いてなくて地獄を見たしストーリーそのものも地獄だった。


6.ウァレフォル

今回はじめて読んだ。

フランクに接するようにしているタイプだなあとは思っていたけどモンモンをサシ飲みに誘うようなタイプだったのか。

あとから出た設定でヴァイガルドも17歳は酒が飲めない設定になったのでモンモンはご飯食べてるだけなんでしょうね。モンモンを連れ出してくれるやさしいおとなのひとりだ。

絵に描いたような「普段は陽気で金払いがいい山賊」だ!!女の子のこと「君」って呼んでるのいいねかわいい。

モンモンイケメン……ウァレフォルさんモンモンより10cm近く大きい上に意識飛びかけてるのをよく背負えたな!?

短いし内容的にも気負わず読める。おすすめ。


7.アモン

来てしまったアモンきゅん……。5.6.7と番号前後でモンモンと二人きりでどっか行ってるのが連続しているんですけど、ライターさんがなんかそういう周期だったんですか??いや順番通りに書いてるわけじゃないだろうけど。

モンモンがチョロくて心配になってしまう……。いやでも5章辺りからのモンモンはここまでチョロくなさそう。

父親がどんなやつかを知った上で読み返すと、許すという選択肢を安易に選択しなかったライターに平伏したい気持ちになる。


7R.アモンR

モラアモセーレ!タイムラインのショタコンが発狂していた覚えがある。

アモンくんの境遇と、自分と同じ環境に置かれた子どもたちを放っておけない優しさと、そんなアモンくんと生きていく同年代少年メギドとの関係性を仲間の大人たちの存在を極力排除して書いているのがうまいなあって。

アモンくんはこのあとリジェネして虐待を受けていた過去ごと親とも決別し、ヴィータの自分は死んでメギドのアモンとして生きるとメインに出てくるときにもリジェネ後の姿でしか出てこなくなるので、この瞬間が事実上アモンくんがヴィータとして生きていた最後のときだったんだなあ。