私のスマホに生きながらにして死んでいるゲームが増えた話。もしくは復活を見せた第二の例になってほしかったゲームの話。
先月、このブログでとりあげたゲームが1/28を持って最終アップデートを迎えた。
世紀末デイズである。
確かに、11月~年末にかけてのテコ入れやコラボイベントによる人口や売上の増加は一切感じられなかったため(セルランもひどい有様であった)今年度中にはサービス終了なり運営の縮小なりあるとは思っていたが、その前にとりあげたトリックスターより先に死ぬとは思わなかった。次の更新はトリスタが死ぬ時だと思っていたのに……。
ちなみにトリックスター召喚士になりたいは、現在
・曜日ダンジョンが表示されずチャレンジ不可
・ショップにNPCがおらずアイテムの交換不可
・ギルドショップが準備中と表示され利用不可(私がギルドに所属していないため詳細不明)
・ミッションが正しく動作しない(これも周囲のプレイ人口が少なすぎて詳細不明)
というかなり重大な不具合を、1/1以降かれこれ28日間も修正できずにいる。ちなみにその重大な不具合について公式から告知があったのはきっかり正月休みの開けた1/7のことであった。ホワイト企業か。
現行シナリオ走破済みのプレイヤーによると「もうアリーナしかすることない」とのことだが、そのアリーナも週の参加者は3桁である。つくづくどうしてまだ生きてるのかわからない。
これはまたなにか進展があったら詳しく触れたいと思う(進展がないまま半年ほどゾンビを続ける可能性が否定できないが)。
どうして世紀末デイズの話を始める前にトリスタの話をしたかと言うと、今後の世紀末デイズはまさに不具合が起きる前のトリックスターにかなり近いものだったからだ。
今後の世紀末デイズは
・ガチャは恒常ガチャと支援ポイント(早い話フレポ)ガチャのみ
・新イベントは行われず、定期的にスケジュールされたイベントを繰り返す
・曜日ダンジョンもプレイすることはできる
・課金石は購入パターンが少なくなっているものの購入でき、ログインボーナスももらえる
・サーバーは生きているため、フレンド機能も生きている(プレイ人口はともかくとして)
という状態になる。
もともとイベントは復刻ばかりしていたため、更新終了による一番大きな変化は限定キャラのうち、恒常ガチャに含まれず繰り返されるイベント以外のイベントの限定キャラとコラボキャラは永劫入手不可能となったことだろうか。
新規開発は行われず、また現存する不具合の修正もしないとのことなので開発、運営ともに他のゲームと兼任の窓口だけ残して解散する、もしくは年末頃にすでに解散していたと思われる。
バンドやろうぜ!が死んだときにも思ったのだが、本国版がすでに終了し、運営会社だけで生き延びているトリックスターの現状に近い。
私のスマホに居座る生きながらにして死んでいるゲームがまた増えてしまった……。とはいえバンやろよろしく夏頃までには完全に死んでいそうなものではあるが。
一応、まだ特別なログインボーナスなどを2月以降行う予定はあるとのことだが、生きながらにして死んでいるトリックスターだってクリスマスには石を配っていた。
バンやろにしても世紀末デイズにしても、Twitterで面白かったのになんで?スタッフも頑張ってたのに……というツイートが散見された。
世紀末デイズに関して言うなら、良いゲームではなかったが面白い……面白がる事はできるゲームだと私も感じていた。
何故良いゲームだと言えないのかといえば、それがどれだけいいゲームであれ採算が取れず半年やそこらでユーザーを置き去りにする時点で、運営開発がそのゲームに何某かの見込み違いをしていたということだからだ。
特にこの世紀末デイズは、私にとっては楽しめるゲームだったが、そんな私でも課金する必要は全く感じられなかった。普段は気に入ったゲームには開始初日にお布施だと言って金を突っ込む人間なのだが。昨日も前時代か?みたいなブラウザゲーに初日で課金した。
運営はどんなビジネスモデルをこのゲームに夢見ていたのだろうか。
メギドが嫌いな人には嫌がられるだろうが、世紀末デイズは同じDeNA配信のメギド72と比べるといろいろと面白い。
システム面でも両方をプレイしていると「ああこの部分を作ったのはDeNA側だったのか」という共通のシステムや類似要素が多く、メギドのスマホ買い換えによる引き継ぎの不具合がメギドの1周年記念を直前にして勢いよく燃えた時にはほんのりと世紀末デイズに延焼した。その頃には燃え上がるほどデイズをガチでやってる人がほぼいなかったが。
私は最初期のメギド72を知らないが、メギドの問題点は「バグや不具合など運営のミスの連続」と「わかりにくさ」と「知名度の無さ」の三点に集約されていたように思える。不具合は微細含めれば未だに収まっていはいないが、詫び石バラマキのようなことは最近は殆ど無い。わかりにくさはアップデートである程度改善され、知名度に関しては年末にバカスカテレビCMを打っていた。
お金の支払いどころとしても少なくとも大型オップデートのあとは「ガチャでメギドを増やす」「スタミナのために石を割る」という点で運営とユーザーの目的は一致していたと思われる。夏頃からは特に性能に影響を及ぼさない、見た目だけかつ金を出せば石のおまけとして買えるグラブル形式のスキンも出た。
メギドのダブリが多くてガチャを回す気にならない、という意見にも「被った場合(メギドが増えなかった場合)の利点を増やす」と明言し、時間はかかったがかぶることによって奥義上限が上がったメギドを所持しているほどポイントを得られる特殊ショップを実装し、もちろん不満を持つユーザーはいたしみんなが納得する解決ではないものの対応したことは評価されていた。
ちなみにかぶり対策そのものがなされたわけではないので未だにメギドはかぶる。奥義レベルを上げたい推しに限ってかぶらない。なんでよ。
世紀末デイズの問題点は「知名度のなさ」「不具合など(サイレント修正してもめた)」「多くのユーザーにとって課金欲を煽られない」「宣伝で集められた不思議のダンジョンファンにとって楽しいゲームではなかった」あたりだろうか。
メギドと似ているようでいて、「課金欲を煽られない」が致命的な違いだった。いくら末期だったとはいえ、クリスマスイベントの際にイベント特攻のついたスキンを販売したのだがiosセルラン総合部門400位以内に刺さってこないあたり相当のものである。
今となっては残存の課金石を吐き出させたかったのか、値段を下げてジャブジャブ課金させたかったのか分からないが、10連ガチャの単価を下げる、同じキャラを重ねた時の恩恵を増やすなど「ガチャを引いて欲しい!」という意志は感じられたのだが、結局多くのユーザーが石を買ってまで回すほどの魅力を付加できなかった。
これは余談だが「スパイクチュンソフトのチュン側しかコラボしないからだ!スパイク側とコラボしろ!」という感想をTwitterで見たが、そもそも不思議のダンジョン系を期待して宣伝に釣られたユーザーが求めてるのはチュンソフト側だろう。むしろもっと最近のチュンソフトの要素を出してシレン4方面に近いチューンナップをしてくれていたら良かったのだが、そもそもからして評判ボロクソのシレン3を感じさせる出来だったのは、何度も言うが本当にどういう金稼ぎのモデルとしてリリースされたゲームだったんだろうか。
書きたいことを全部書いたらオチがなくなった。
不思議のダンジョンとして、ガチャゲーとしては何も楽しくないのだが無料配信の育成ゲーとしては更新が終わりイベントが定期的に巡回するようになったことで育成計画がたてやすくなり、むしろやりやすくなったのではないか?と思っている。
おそらく夏くらいには完全に死んでると思うので、この機会に手を出してみて欲しい。サポートシステムが推奨レベル前後のサポートキャラしか出てこないという謎の仕様のため、高レベルのユーザーさんに頼っての育成が出来ないためコツコツ育てる必要があるが。
ひとつ褒めたらひとつ貶しているが、私は今後無料の放置育成ゲーとして楽しんでいくつもりである。最初からローグライク風味のバフや便利機能を追加で買う形の売り切りゲーの方が売れたのでは……?