好きなゲームを看取りたい。

スマホゲーの話とかする。

今から初めるSOLD OUT2 前編 ~懐かしの配布型CGIゲーム世代に贈る~


 今週頭、イベント疲れと嬉しいことと、ちょっと凹むことが全て同時にやってきて脳が混乱を起こした私は急に新しいスマホゲーを開始した。

 だいぶ長いこと私のアプリストアのあなたにおすすめ欄に居座っていたものの手を出していなかったSOLD OUT2である。


 2と聞いて「続編かあ、1やったことないぞ」と思う人と、「なんか聞いたことあるぞ」と思う人、「そんなブラウザゲーあったなあ」と思う人がいるだろうが、後ろ2者は私と同年代か少し年上だろう。つまりは、まだ多人数同時参加型オンラインゲーム、いわゆるMMORPGが一般的になる前に、CGIゲーム、特にソースを開発者が無料で公開し、各自が契約しているサーバーに好きに設置して構わないという配布型CGIゲームがはちゃめちゃに流行った時期があったのを知っている世代だ。


 今の10代はみんな同時接続でキャラを自由に動かせるゲームを当たり前だと思っているかもしれないが、昔はネット上でマジカルバナナとかやってたんだぞ!マジカルバナナ知らんか!


 CGIゲームと言うと常時接続数を減らす目的で

・決まった周期で更新がかかり、更新までは行動の結果が反映されない

・自分がとった行動により、決まった時間の行動制限を受ける

 上記のどちらか、または両方のシステムを採用しており、とにかく時間のかかるゲームが多かった。

 逆を返せば更新周期の合うサーバーを見つけたり行動制限の時間を自分でコントロールすることで、自分の生活パターンに合うゲーム進行が可能になる。


 例えば学生なら朝起きたら行動をセットし、昼休みに朝の行動の成果を確認しつつ下校の時間に合わせてセット、さらに下校時には寝る直前までの行動をセットし、寝る前に朝まで少々長めの行動をセット、といったルーチン化が可能だ。


 当時のweb上で動くゲームとしては通信量が多すぎてうっかりその辺考えずに無料サーバーに設置して激おこされる話など、思い出話は尽きないが今回は割愛する。


 今や古代のゲームと化した配布型CGIの中で、代表格を上げろと言われたら多くの人が名前を上げるだろう(統計はとってない)ゲームが箱庭諸島、FFA、罪と罰二律背反(個人的にはこれはBlindJusticeとセットのイメージが強い)、そして「SOLD OUT」だ。


 実は私は上に上げたゲームの中で、SOLD OUTのみ記憶になかった。当時学生だった私が箱庭諸島のシステムが理解できずにキレ散らかしたり、FFAや罪と罰で更に年下の今で言うイキリキッズたちのマナーの悪さにキレ散らかしたりしたおぼえはあるのだが。

 だが、SOLD OUT2をプレイし始めて感じたのは、言い得ぬ懐かしさだった。


 SOLD OUT2は、前作とは違い配布型ではなく、本家様に一本化されている。ブラウザゲーならではの特徴としてスマホからもパソコンからもプレイでき、チャットをやセールの売れ行きを見る限りまあまあの同時接続数があるように見える。


 一言でゲームを説明するなら、MMORPGの採取職や生産職、販売業をメインに持ってきたゲーム、である。


 近所でひたすら草をむしって薬草を売るもよし、その薬草と水を合わせてハーブティーにして売るもよし、ハーブティーをプレイヤーから安値で買い取ってNPCに高値で転売するもよし。

 販売以外の行動すべてに行動制限がセットになっている(売買は基本的に買う側に制限がかかる)が、先程言ったようにうまく自分の生活パターンに合わせれば1日3~4回程度のアクセスでゆっくりと「お店やさんごっこ」ができる。


 私と同世代か年上で、同じ時代にネットでゲームをしていた層なら「あったあった! こういうの!」とすんなり自分なりのペースをつかめるだろう。

 とにかく四の五の言わずダウンロード(またはブラウザ版を検索)してみてほしい。懐かしい雰囲気に再会できるし、人によっては黒歴史を思い出して胃が痛くなるぞ!!


 CGIへの昔話が長くなって飽きたので、ゲームシステムそのものというか私はここに引っかかった、といった初心者話はまた明日にでも。